19 歯石
まず歯垢(プラーク)が残りやすい場所をチェックしましょう。歯と歯の間、奥歯のかみ合わせ、歯と歯ぐきの境目、歯並びがでこぼこしている所などは歯垢がつきやすいので、歯ブラシの毛先を届けられるように意識して歯磨きしてください。
歯石は、歯垢(プラーク)が石のように硬くなったものです。唾液に含まれるカルシウムとリン酸によって石灰化します。歯石は歯ブラシでとれません。「歯科医院で定期的に除去することが望ましい」とされています1。 歯科医師や歯科衛生士が専用の医療器具や機械を使って歯垢や歯石を除去します。これをスケーリングといいます。
ポイント
- 歯垢(プラーク)はおよそ 2 週間で歯石となります。
- 歯石の成分の約80%はリン酸カルシウムです。タンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。
- 歯石は、下の前歯の裏側や上の奥歯の頬側につきやすいです。
- 歯石の表面はざらざらしているので、そこに細菌が増殖し歯周病を引き起こします。